第53回日本医療福祉設備学会 一般演題優秀発表賞 受賞にあたって

第53回日本医療福祉設備学会 一般演題優秀発表賞 受賞にあたって

受賞演題
省スペ-ス化を実現したデュアルエア空調システムの開発-CFD解析による検証-

浅倉 弘尭 氏
清水建設株式会社

受賞にあたってのご感想

 この度は第53回日本医療福祉設備学会一般演題優秀演題賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。 手術室空調システム「デュアルエアー」は、垂直下降流と⽔平旋回流の2⽅向気流を組み合わせ⼿術室内の空気を隅々まで循環させることで、⼿術を受ける患者だけではなく、手術室で働くすべての医療スタッフに対して快適な温熱環境を提供します。また、⽔平旋回流が空気のよどみを解消することによって、室内の清浄度向上にも効果を発揮します。

 本研究ではデュアルエアーを対象に、手術室スペースの拡大を図った新たな空調システムの開発を目的としました。本演題は開発に向けて従来システムと新開発システムの温熱環境及び清浄度のCFD解析による検証結果について報告したものです。今後も空調システムの実用化に向けて引き続き努力していく所存です。最後に、本開発に向けてご尽力いただいた関係者の方々にお礼申し上げます。

受賞演題
都心に建設する総合病院のZEBへの取組み 第2報給湯解析検討

古本 美希 氏
清水建設株式会社

【共同研究者・発表者】
辻  裕次 氏
清水建設株式会社

受賞にあたってのご感想

 この度は、一般演題優秀演題賞を賜り、誠に光栄に存じます。2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建築物のエネルギー消費削減は喫緊の課題です。特に医療施設は24時間365日稼働し、他用途に比べてエネルギー消費が大きく、ZEB化が困難とされています。
 本プロジェクトは、東京都の急性期病院として初めてZEB Orientedを取得した施設です。「日本で最も地球環境にやさしい持続可能な施設にしたい」という発注者様の強い想いのもと、社内の知恵を結集し取り組みました。今後は運用段階での検証を重ね、急性期病院のZEBモデルとなるよう努めてまいります。
 最後に、発注者様をはじめ、設計・施工に携わった皆様に心より感謝申し上げます。今後も医療施設の質と省エネルギー向上に尽力してまいります。