第47回日本医療福祉設備学会 一般演題優秀発表賞 受賞にあたって

受賞演題
デリバリーサービスロボットの病院内での活用

遠藤 雅紀 氏
(株式会社S&Sエンジニアリング営業部 第3グループ
 ソリューション営業部 部長)

 この度は、第47回 日本医療福祉設備学会 優秀演題賞を賜り、誠にありがとうございます。 このような発表の機会を頂きましたこと、また、発表当日まで多くの方からご助言や激励のお言葉を頂戴しましたこと、この場を借りて、御礼申し上げます。 今回発表致しましたデリバリーサービスロボット『relay(リレイ)』は、既にアメリカのホテルでのルームサービスで多くの実績を持つものですが、今後こうしたロボットが日本の医療施設での薬剤や検体搬送に活用され、患者さんや医療スタッフの方々と共存する時代が実現できるものと考えています。そのときに、こうしたロボットに求められる機能や要件を引き続き探っていきたいと考えております。 また一方で、こうした搬送業務を看護師の方や医療スタッフの方々が代替しているという実態も残っており、これにより患者ケアの時間が犠牲になっている実情も伺えます。医療現場で働く方々の環境を改善し、もっと自由でもっと安全な環境がロボットで実現できますよう、引き続き努力を続けて参りますので、よろしくお願い致します。

受賞演題
病院の改修・解体工事の除菌技術と感染管理リスクアセスメント

奥田 覚 氏
(株式会社大林組 本社技術本部 医療ソリューション部)

 この度は、一般演題優秀演題賞にご選定頂きありがとうございました。 医療福祉施設の改修・解体工事におけるアスペルギルス症対策が、感染管理リスクアセスメントの中で取り上げられることが増えています。天井裏に潜んでいる原因菌を工事で飛散する前に除菌するという発想の転換から生まれたこの技術は、感染制御の専門家からも注目して頂いています。天井裏というダクトや配線などの障害物が多く存在する空間でも、2流体ノズルによる微細なミスト状の薬剤を噴霧することにより、隅々まで除菌することが可能になりました。 私自身、長年に亘って医療福祉施設の設計・施工に関わって、感染制御に対して建築設計側からアプローチしてきましたが、工事側からの提案であるこの技術も今後広めていきたいと考えています。 最後にこの紙面をお借りして、この技術を今まで開発してきた大林組技術研究所の四本氏をはじめとする共同研究者に感謝したいと思います。

受賞演題
ペリメータ負荷の大きい透析室の空調計画

吉澤 茂之 氏
(吉澤 茂之 清水建設株式会社 設計本部 設備設計部4部)