受賞演題
「客観的指標を用いた清掃委託業者へのインスペクション」
市橋 卓浩 氏
(医)愛仁会 愛仁会リハビリテーション病院
この度は、第48回日本医療福祉設備学会にて一般演題優秀演題の栄誉を賜り、大変光栄に存じます。
受賞にあたりまして、ご助言いただきました当院Infection Control Doctorの礒島さおり先生をはじめ、Infection Control Teamの方々には、この場をお借りして感謝申し上げます。
医療関連感染制御には医療職だけでなく、全ての職員に対する介入が必要となります。
その中でも病院設備に携わる清掃受託業者は、感染制御の中でも大きな役割を担って頂いております。
委託業務の多くは、病院からの依頼や指摘を一方的におこなうことが多いですが、委託業者との良好な関係を構築し、インスペクションや教育を継続的に実施することで、
質が改善され、潜在的な感染リスク低減に繋がったのではなかと考えております。
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振るっております。
一日も早い終息を祈るばかりですが、感染制御活動を通じて、皆さまの生活に寄与できるよう、今後も活動していきたいと考えております。
受賞演題
「病室の臭気拡散防止のための局所排気システムの検討 その1」
弓野 沙織 氏
鹿島建設(株)
この度は第48回日本医療福祉設備学会一般演題優秀演題賞にご選定いただき、大変光栄に存じます。
高齢化社会の進展に伴い、今後ますます病院や高齢者福祉施設の需要が高まっていくなか、医療従事者や介護職員の関心の高い、臭気対策は重要な課題であると考えています。
本演題は、特に病室における排泄介助時等の臭気の除去を目的とした局所排気システムの開発のため、
局所排気の効率に影響を及ぼす種々の要素について、その影響を定性的・定量的に把握することを目的とし気流解析を実施したものです。
具体的な製品の開発が目的であるとともに、病室以外の臭気や感染対策の予測・評価が行えるよう、気流解析の予測精度の向上を進め、
より良い医療福祉施設の空気環境の実現のため、努力していく所存です。
受賞演題
「災害時BCPの理解を深め活用するための教育的取り組みについて」
井桁 洋子 氏
東京医科歯科大学医学部附属病院
この度は、第48回日本医療福祉設備学会「一般演題優秀演題賞」にご選出いただき、大変光栄に思っています。
この発表は、当院の川﨑つま子前看護部長と尼田昭子看護師長と共に取り組んだ災害管理に関する管理者研修の内容をまとめたものです。
お二人の多大な支援によってまとめることができました。
2017年度に作成された災害時BCPを、看護管理者の理解のもと、スタッフに浸透させる方策を模索していました。
そこで、看護部内の災害時対策の構築を部内の目標に掲げ、管理者研修に各部署の災害対策の構築を取り上げた結果、災害時BCPの理解と浸透を図ることができました。
限られた時間の中で、研修に取り組み、成果に繋げていただいた管理者・スタッフの皆様に感謝いたします。
現在はCOVID19対応が続いています。
この対応も一つの災害ととらえ、今後の体制づくりに活かしていきたいと考えます。