受賞にあたってのご感想
埼玉医科大学 保健医療学部 臨床工学科 川邉学
この度は、一般演題優秀演題賞を頂戴し光栄に思っております。 私はこれまで医療施設における安心・安全な医療提供を工学的な視点から支援したいという気持ちを基に研究やシステム開発を進めて参りました。 今回発表した「ソフトウェア無線技術(SDR)を使用した医用テレメータ電波管理システム」は、患者の命を見守る医用テレメータを対象とした電磁環境調査を支援するシステムです。 本システムの特徴はスペクトラムアナライザと比較して安価なSDRを利用しているところで、医療機関の計測器導入のハードルを下げることにつながるシステムと考えております。 このシステムの普及によって医療施設における電波利用の適正化ができれば、結果的に患者の安全の確保にもつながると考えます。 最後に、本システムの開発に向けて一緒に取り組んでくださいました共同研究者の方々にお礼申し上げます。今後も医療の質の向上に向けた取り組みを進めて参ります。