第50回日本医療福祉設備学会
2021年11月25日(木)、26日(金)
COVID-19から学ぶ医療福祉建築・設備のあした
~医療体制・感染対策・BCPそして環境(SDGs)~

1972年に「第1回日本病院設備学会」が開催され、今年で50回目の学会開催となります。
この記念すべき第50回日本医療福祉設備学会を、2021年11月25日(木)、26日(金)の2日間、東京ビックサイト会議棟において開催いたします。
昨年の第49回学会はWEBでの開催となりましたが今年は、万全の感染対策を取ったうえでHOSPEX Japan2021とともに現地での開催となります。
学会のテーマは、「COVID-19から学ぶ医療福祉建築・設備のあした」とし、副題として~医療体制・感染対策・BCPそして環境(SDGs)~としました。
一昨年末に発生したCOVID-19は、今現在でも猛威を振るっています(3月18日の朝日新聞では、世界の感染者1億2071万811人、日本は45万1439人、世界の死者267万763人、日本は8732人)。
様々なところで現代社会の脆弱性が浮き彫りになりました。「このまま感染が拡大すれば医療崩壊をするのではないか」何度となく繰り返し報道されました。
日本は人口当たりの病床数が最も多いはずなのに、なぜこのような現象が起きるのでしょうか?医療福祉の設計分野には直接は関係ない問題ですが、今後の医療提供体制はどうあるべきなのでしょうか。
何年か前から地域医療構想・地域包括ケアシステムなどの動きがありますがそれらとの関係はどうなるのでしょうか?
また近年、自然災害が多発しており災害時に医療機能を継続させるため各病院でBCPマニュアルが作成されていますが、東日本大震災・熊本地震からの教訓では、地域連携による「地域完結型BCP」でないと真に機能しない事がわかってきました。これは、先の医療提供体制にも相通じるものではないでしょうか。
今までの学会のセッションで多くの関心を集めている「感染対策」についても、「エアロゾル感染」、「換気」に注目が集まっています。
今後さらなる未知の感染症の発生の可能性がある中で従来どおりの感染症対策で十分なのでしょうか?エビデンスがなかなか定まらない中ですがソフトとハード両面で考えてみたいと思います。
そして、21世紀は環境の時代と言われて幾久しいですが将来に向かって「持続可能な開発目標」、SDGsをこの設備学会で初めての試みですが取り上げてみたいと思います。
医療・福祉業界ではまだまだSDGsへの取り組みをされているところはほんのわずかですが、2030年に向けての第一歩になればと思っております。
これから副学会長の小林 健一氏(国立保健医療科学院 医療・福祉サービス研究部 上席主任研究官)、増田 順氏(株式会社 セントラルユニ 顧問)とプログラム委員のワンチームで、皆さまにとって有意義で魅力ある講演・シンポジウム・セミナー・一般演題などを立案してまいります。
医療福祉に係る関係者、施設管理者、建築・設備設計者、施工者、医療機器メーカーの方々、学生の皆様の積極的なご参加、ご来場を心よりお待ち申し上げております。
第50回日本医療福祉設備学会
学会長 鈴村 明文
株式会社 長大 社会創生事業本部
まちづくり事業部 顧問