ご挨拶

会 長   中山 茂樹

 この度2025年6月19日の臨時理事会において、安原洋前会長の後任として(社)日本医療福祉設備協会の第12代会長に選任されました。謹んで報告しますとともに、これまで本協会の活動を支えてこられた多くの諸先輩会員の方々のご努力に、あらためて敬意を表し、感謝申し上げます。微力ではありますが、歴代会長と会員の皆様が築いてこられた当協会の伝統を引継ぎ、医療福祉関連施設の設計・設備に関する情報発展拠点となるべく、社会から必要とされる協会であり、加えて会員諸氏の活動の場、コミュニケーションの場となるべく努力する所存です。
 一般社団法人日本医療福祉設備協会(HEAJ:Healthcare Engineering Association of Japan)は1953(昭和28)年に病院設備の研究、改善及び普及を図ることを目的に日本病院設備協会として設立されました。実に70年を超える歴史を誇る団体です。1959(昭和34)年に機関誌「病院設備」を発刊し、今日では通巻375号を数えるに至っています。1972(昭和47)年には第1回日本病院設備学会を開催し、以降、毎年学術集会を開催し、最新トピックスに関する講演・シンポジウムや会員諸氏の日ごろの成果の演題発表など、学術的な活動を続けています。 また、1974(昭和49)年からは学会併設の展示会HOSPEX Japanを開催してまいりました。残念ながらコロナ禍により中止となりましたが、規模は縮小しながら、より学会場に近い会場での医療福祉設備展に継承し、医療福祉設備機器等に関する産業界との連携を築き、またその育成にも貢献してきています。 1999(平成11)年に医療関連領域の拡がりに対応し、協会名を現在の名称に改めました。最近では病院設備設計ガイドライン(HEAS)の制定やホスピタルエンジニア認定制度(CHE)など、医療・介護・福祉・保健の分野で、施設設計・設備に関連する重要なメッセージを社会に向けて発信し続けています。
 さらに海外との交流にも積極的に取り組んでいます。1984年(昭和59年)には、日本を代表してIFHE(International Federation of Healthcare Engineering;国際ヘルスケア設備連盟)に加盟し、隔年開催される国際学会と毎年開催される理事会・評議員会にも代表を派遣しています。2010(平成22)年には、当協会主催で、アジア初のIFHE国際学会を開催しました。今後さらに広い視野に立ち、関連の学協会との連携を進めてまいります。 会員の構成は、医療従事者・コンサルタント・設計者・施工者・施設管理者、医療機器メーカー・大学/研究機関の研究者や教員と、幅広い医療福祉関連の領域にわたっており、その多様性が他に類を見ない本協会の活動を支えています。 近年、医療・介護・福祉・保健を取り巻く環境はますます厳しさを増しています。
 しかし、これらの分野で、関連施設の設計や設備をとおして、領域横断的な活動を行う本協会の役割は一層重要になっていくと考えます。本協会がこれからも社会のニーズに応え、重要な情報発信拠点を担えるよう、今後とも皆様のご支援とご協力を賜りたくお願い申し上げます。