第50回日本医療福祉設備学会 一般演題優秀発表賞 受賞にあたって

受賞演題
光学文字認識(OCR)を利用したECMO遠隔監視システム

本塚 旭 氏
埼玉医科大学 保健医療学部 臨床工学科 助教

受賞にあたってのご感想

この度は、第50回日本医療福祉設備学会一般演題優秀演題賞を賜り、大変光栄に存じます。
本発表は多くの方と続けてきたこれまでの活動の成果であり、ご支援をいただいた皆様にはこの場をお借りして感謝を申し上げます。

私は日常生活の身近にも入り込んできたIoT技術を活用し、日々の診療をより安全に効率よく実施できるよう取り組みを行っています。
医療技術が進歩を続ける中、医療現場ではマンパワーに頼った診療がまだ多く行われている現状があると感じています。
さらにはCOVID-19の流行に伴い、病院での診療は変化を余儀なくされました。既存の手段のみでは医療者の負担は増える一方であり、余裕がなければ事故にもつながります。
今回発表した「光学文字認識(OCR)を利用したECMO遠隔監視システム」は、現状を改善する一つの手法として、取り組みを行ってきたものです。

今後とも医療の安全と質の向上に貢献できるよう、取り組みを続けていきたいと思っております。

受賞演題
移動式陰圧装置を用いた患者搬送における感染制御の実践

加藤 渚 氏
国立大学法人 東京医科歯科大学 医学部附属病院 救命救急センター

受賞にあたってのご感想

東京医科歯科大学病院救命救急センターの加藤 渚と申します。
この度は、第50回日本医療福祉設備学会 一般演題優秀演題賞に選んで頂きありがとうございます。

今回報告させていただきました内容は、「移動式陰圧装置を用いた患者搬送における感染制御の実践」と、東京医科歯科大学がコロナ発生当初のダイヤモンドプリンセス号へのDMAT災害派遣からの経験を活かし、職員・患者様全員をウイルス感染から守るというコンセプトを基に、職員一丸となり感染制御の観点からハードとソフトの整備を行ってまいりました。本学は感染症指定医療機関ではありませんが、陰圧式設備を導入し、職員への周知・徹底したシステムの統制を行う事により、機器が有効に活用され、東京都内で最も多くの重症患者の受け入れを行う事が出来ました。 今後も3次救命救急センターとしての使命を全うするべく、学会等で最新の知見を得つつ、たゆまぬ努力を続けてまいります。

ありがとうございました。

謝辞

今回報告の機会を頂きました日本医療福祉設備学会 理事 川崎つま子先生に厚く感謝申し上げます。