あなたのそばの設備協会HEAJ

お知らせ
2024/04/05 new
「能登半島地震について思うこと」を掲載しました。
2024/01/23
「鹿児島の病院見学会を開催しました」を掲載しました。
2023/12/22
「改正!病院電気設備の安全基準(JIS T 1022)特別非常電源がなくなった??」を掲載しました。
2023/12/12
「Revitalize! -再活性化のために–」を掲載しました。
2023/12/06
「『よるのびょういん』―見えないところで病院を守る人―」を掲載しました。
2023/11/22
「CHE取得者、ここで活躍! 学会セッション「CHE取得後の可能性を探ろう!CHE取得者×〇〇」より」を掲載しました。
2023/10/31
「どんどんやります病院見学会!」を掲載しました。
2023/09/08
「海外情報 2022年IFHE省エネ賞受賞者の声」を掲載しました。
2023/09/07
「第52回 日本医療福祉設備学会 準備中 -「実物に触れて、生の話を聞く」展示会場設置-」を掲載しました。
2023/08/24
「在宅医療にもCHEの活躍の場(?)」を掲載しました。
2023/08/18
「今年のモダンホスピタルショウ2023は・・・」を掲載しました。
2023/07/21
「HOSPEX中止で想うこと」を掲載しました。
2023/06/23
「介護施設の設備計画 − 日常生活に寄り添った視点の必要性 −」を掲載しました。
2023/06/19
「ゼミ紹介 名城大学 酒井ゼミ -社会人基礎力のあるエリート学生を育成する-」を掲載しました。
2023/04/21
「研修会を開催しました 〜ひさしぶりの対面集合研修会!」を掲載しました。
2023/03/30
「現場のつぶやき -病院の再開発計画の課題2-」を掲載しました。
2023/03/14
「現場のつぶやき -病院の再開発計画の課題-」を掲載しました。
2023/03/06
「病院見学会の醍醐味は」を掲載しました。
2023/02/21
「IFHE国際医療福祉設備学会、その後もお楽しみ -思い出の街 ケルン-」を掲載しました。
2023/02/06
「今度は3年越しの研修会-生で見よう!生で聴こう!-」を掲載しました。
2023/01/27
「日本とヨーロッパ、コロナウィルスとの関わりの違い」を掲載しました。
2022/12/19
「IFHEカナダトロント会議に参加しました!」を掲載しました。
2022/11/30
「医療・福祉のための設備総合誌「病院設備」 ―1959年の第1号は―」を掲載しました。
2022/11/07
「第51回日本医療福祉設備学会より-3つのエピソード」を掲載しました。
2022/10/17
「今年もすごい、いよいよ日本医療福祉設備学会開催!」を掲載しました。
2022/08/22
「3年ぶりの病院見学会」を掲載しました。
2022/06/01
「完成しました! 病院設備設計ガイドライン(空調設備編)HEAS-02-2022」を掲載しました。
2022/05/16
「今年も過去問解説!! ホスピタルエンジニア(CHE)認定試験」を掲載しました。
2022/05/02
「医用テレメータに特化した新たな建築ガイドライン発行!!撲滅 飛ばないテレメータ!」を掲載しました。
2022/04/18
「設備協会、紹介したいこの人② 第51回日本医療福祉設備学会 高階雅紀学会長」を掲載しました。
2022/04/01
「ここは本郷三丁目」を掲載しました。
2022/03/22
「新しい年度に向けて(研修会・見学会の開催)」を掲載しました。
2022/02/10
「「空調設備設計ガイドライン」ってどんなもの?」を掲載しました。
2022/02/10
「9月、カナダトロントで!」を掲載しました。
2022/01/21
「コロナに負けない多様な形 -大学生のWEB参加-」を掲載しました。
2021/12/20
「設備協会、紹介したいこの人① 佐々木広報委員長」を掲載しました。
2021/12/09
「第50回医療福祉設備学会は盛会のうちに終了しました!」を掲載しました。
2021/11/22
「医療を進化させるデザイン 〜進化思考で考える医療崩壊への挑戦〜」を掲載しました。
2021/11/12
「医療施設設備研修会、好評に終えました」を掲載しました。
2021/11/01
「ゆりかもめとビッグサイト」を掲載しました。
2021/09/30
「過去問解説!!ホスピタルエンジニア(CHE)認定試験」を掲載しました。
2021/09/17
「ホスピタルエンジニア(CHE)認定試験 今年も始まっています!」を掲載しました。
2021/08/24
「病院の水と電気の話 ―病院設備設計ガイドライン-」を掲載しました。
2021/08/10
「ビッグサイトで会いましょう!」を掲載しました。
2021/08/10
広報委員会「あなたのそばの設備協会」をオープンしました。

2024/04/05

能登半島地震について思うこと

本年1月1日16時10分にマグニチュード7.6、最大震度7の内陸地殻内地震「能登半島地震」が発生した。

かの地は、半島の付け根の金沢での学生生活4年間をサイクリングクラブに在籍し、春や夏には内灘・千里浜なぎさドライブウェイ(日本海に沈む太陽が見ものです)・能登金剛(松本清張の小説「ゼロの焦点」の舞台)・輪島(朝市があまりにも有名)・能登島(立山連峰の絶景が望める)・七尾などなど、自転車の荷台にテントを積んで幾度となく訪れた場所である。海岸線に沿った道路のアップダウンの連続しかも逆風、町と町との間にある急こう配の峠、その合間に見ることが出来る海の青さ・断崖絶壁など。まさかこの地で地震が起こるとは。

4月4日号の某週刊誌の記事を引用する。「国の調査によれば、被災した6つの市と町では、いまも1万6000戸で断水が続いている。発災直後の約6万5000戸に比べれば、だいぶ復旧したように見えますが、あの東日本大震災でも2週間で約8割の断水が解消されていた。また下水についても9割の下水管が破損した珠洲市に至っては、いまだに37%しか復旧していない。作業する人たちの受け入れ態勢が出来ていないんです」(金沢から輪島まで往復5時間の道のりを工事関係者が通っている)発災後3か月が経つというのに、被災地の風景はほぼ震災直後のまま。がれきの撤去すら終わっていない。

何かがおかしい。1995年の阪神淡路大震災以来「国土強靭化」を行ってきたのではなかったのか。

2012年に医療福祉設備協会より発行した「病院設備設計ガイドライン(BCP編)」は、広域の大地震をリスク対象として、中規模の医療施設について、設計編で災害対策に対する建築設備の考え方、設備項目別災害対策などをまとめているが、今回の能登半島地震の被災状況を見ると、果たして正解だったのだろうか?疑心暗鬼に陥ってる今日この頃である。

今までのような大都市圏・災害拠点病院や中核病院向けの対策では全く役に立たないのではないか。国土面積の7割を占めるという中山間地域での自然災害への対応は今までとは違う視点で考える必要がある。

一言でいうならば「村の集落を基礎単位とする自律分散型の防災システム」を構築する必要があるのではなかろうか。

医療福祉施設における給水・排水・電力・通信などのインフラ途絶対応、物・人の供給方法などを今一度考え直して見たい。

広報委員 A.S